「動物と共に暮らしたい」と思ったらペットショップで高額な金額を払うイメージがありますよね。
その一方で、人の身勝手な都合で捨てられる犬をはじめとする動物が後を絶たないという現実もあります。
そこで、今回はペットショップではなく保健所から犬を家族に迎える方法と心構えをご紹介していきます。
勘違いしている人も!保健所の現実!
まず保健所というと捨てられた動物が一時的に保護されるというイメージが一般的だと思います。
しかし、中には保健所は保護活動を行っていると勘違いしている人がおり、自分で飼えなくなった動物を持ち込む人がいるというから驚きです。
保健所の現実は、捨て犬や捨て猫だけが対象ではなく身勝手な理由で飼い主から持ち込まれた犬や猫も存在します。
そういった尊い命を安楽死させていると思っている人がいると言いますが、現実は二酸化炭素による殺処分で苦しみながら動物たちは死んでいくのです。
こうした状況下にある動物たちの命を救ってあげられる「保健所から家族を受け入れる」という選択肢のステップをこれからご紹介します。
保健所から犬を家族として受け入れるステップ!
①マッチングをする
保健所では譲渡会が定期的に行われており、犬との相性を確認することができます。
受け入れるこちら側の都合というよりも、これから新しい家族に出会う犬のため相性が合うかはとても重要なポイントとなります。
保健所も譲渡会に出る犬をあらかじめ性格テストをしており、人懐っこい子や優しい子がテストをクリアして参加しています。
実際に抱き上げて目を見たりして、しっかり相性をチェックしましょう。
②里親申請を出す
相性のいい子と出会えたら、里親になるために申請を行いましょう。
これはこの大切な命に対して責任をしっかり負うという覚悟が必要となるものです。
何があっても受け入れる気持ちで申請をしてください。
③環境チェックを受ける
いざ、家族として迎えたいと考えたのなら、犬とってふさわしい環境であるか専門家からチェックを受ける必要があります。
家の大きさや実際に飼われる環境、家族構成に至るまで、詳しくチェックを受けOKが出ることが基本となります。
犬にとって住み良い場所であるかをクリアすることが、家族として迎え入れる第一歩となるのです。
④譲渡のため講習を受ける
犬を飼うことが初心者である人もいるため、基本的な犬を飼うための情報を1時間~2時間の講習を受けて学びます。
内容は飼うための知識や、畜犬登録や狂犬病予防注射の必要性について知ることで犬にいい環境を整えます。
⑤受け渡し
保健所によってはすぐに受け渡しになるところと、トレーニング期間を設けるところにわかれます。
トレーニング期間中は保健所のサポートを受けることができ、わからないことや不安なことは相談にのってもらえます。
これで、念願の犬と家族として生活する日々がやってきます。
費用も頭に入れておくべき!飼うための心構え!
犬を飼うのに一体どれくらい費用がかかるものなのか、飼う前にしっかり頭に入れておきましょう。
- エサ代 1か月4000円程度
エサはその犬の年齢によって変わっていき、食べ盛りの犬ならもっと費用がかかりますが、
体調が悪いようなら動物病院で扱っているエサを食べるようになります。
そうなるとさらなる費用がかかる覚悟が必要となります。
犬も人間と一緒で、その年齢に合った食事が不可欠となることを知っておきましょう。
- ワクチン 1回3000円~10000円
犬は特別病気でなくても健康維持のためにワクチンを打ちます。
内容によって違いますが、狂犬病ワクチンは3000円程度で、何種類ものワクチン注射になると1回で10000円を越えるケースもあります。
犬の健康のためにもワクチンは欠かせないので、あらかじめ値段を知っておくべきです。
基本的に動物病院では保険が効かず自費となるので、高額な費用であることは覚悟しておきましょう。
- 予防薬 1年30000円
ノミやダニ対策もしますが、中でも予防薬で重要なのはフィラリア対策です。
フィラリアは基本的に1か月に1回を7か月続けることが多く、1年に換算すると30000円程度の費用は出ると考えておくべき範囲となります。
- トリミング 1年10000円~30000円以上
犬の犬種によって変わりますが、トリミング費用は1年でこのようになります。
毛が短い犬種でもシャンプーなどで年間10000円ほど、毛が長い犬種でカットまですることを考えると30000円以上かかることになってきます。
以上は、犬に最低限かかる費用で、一般的に犬にかかる年間の費用は30万円と言われています。
1年に30万円は責任を持って用意できることを理解して納得できたのなら、家族して迎え入れましょう。
まとめ
犬は可愛いもので「家族にしたい」と安易に考えがちですが、こうしてしっかり費用などを頭に入れてから保健所の譲渡会へ足を運ぶようにしましょう。
新しい家族が増えることは私たち人間にとってもとても幸せなことなので、しっかり責任を持ってください。