最近、いわゆる普通の結婚ではない事実婚を選択するカップルが増えていると言います。
事実婚というとどうしてもたくさんのデメリットがあるイメージがしますが、そのデメリットも時を経て今とてもポジティブな要素に変わってきていて、カップルにとっての新しい選択肢のひとつとなっています。
事実婚とは?
結婚生活と同じ生活を送っているものの婚姻届けを出して入籍をする形を取らずに2人の間に「結婚の意思」と「夫婦だという気持ち」がある結婚の形で、以前は結婚が許されないカップルの結婚のあり方でしたが、今は法的な結婚と変わらない権利が認められるようになり注目を集めている結婚を言います。
事実婚のメリットまとめ!
- 自分の姓が変わらない
特に女性は苗字が変わることで、免許証やパスポート銀行口座など氏名を使うもの全てを変更する手続きをしなければならずとても面倒となりますが、事実婚なら苗字はそのままなので手続きは不要です。
最もメリットだと言える部分として、もし別れがきても旧姓に戻すことがないので周りの人に離婚した事実が知れ渡る悲しさが全くなく、もし子どもがいても苗字を変える苦痛を味合わせてしまうこともありません。
特に働く女性なら、苗字が変わることで印象がまるで変って受け取られ仕事に影響が出る心配もなく活躍を続けることができます。
- 男性の家族や親せきとの付き合いと無縁
よく「結婚は2人だけのものではない」「嫁姑問題」と聞きますが、家族ぐるみのお付き合いはとても難しく多くの女性が煩わしいと感じ悩んでいます。
まさに本人同士は好き合っていてもお互いの家族となるとたくさんの問題を抱えることになるので、事実婚なら本来強制的にお付き合いをすべき男性の両親や親戚などと関係を築く必要もなく、好きになった男性だけを見ていれば問題はありません。
最初に事実婚をすることを理解してもらう努力は必要になりますが、それ以降はわざわざ連絡を取ることも会うこともしなくていいので、まさに2人だけのフィーリングで生活を豊かに送ることが可能です。
- 対等でいられる
結婚すると女性が専業主婦になった場合、養ってもらっていると感じ自分をより下に感じがちになり、どうしても何事も遠慮がちになってしまうことが多く、また共働きでも家事の負担はどうしても女性側が大きくなる傾向にあります。
しかし、事実婚ならお互いが完全に独立した大人として生活を送ることができるので、女性だけが下に位置づけされず、常に男性と対等な立場でいられるのでケンカも少なく円満にやっていけます。
対等な分、自分の好きなように買い物をしたり、時間を自由に使えるのびのびとした生活を確保することも簡単にできます。
- 別れても戸籍に残らない
事実婚は最初に入籍をしないので、別れたとしても戸籍に「×」はつかないので、傷が残ることが一切ありません。
未入籍ということは、いわゆるバツイチ扱いにはならないので、次の恋愛に進みやすい一面を持っています。
今までのデメリットもメリットに変えられる!
- 事実婚でもある程度の保証ができるようになった
以前は事実婚では何も法的な関係が認められないので、保証の面でかなりデメリットであると言われてきましたがある程度の保証を受けることができるように変わりました。
今は、法的結婚と同じように遺族年金を受け取りも可能になり、会社によって生命保険の受取人にもなれ、住宅ローンを夫婦として組めたり、保険の家族割引きの対象にもなります。
また事実婚で別れたら、慰謝料請求や年金分割をすることもでき保証面はかなり充実しています。
- パートナーの男性が亡くなっても相続ができる
事実婚のパートナーである男性が亡くなっても、自分が相続人になることができないとデメリットを感じるケースが多かったのですが、今は自分自身が働いていてそれなりに貯金があったり、男性が生前に遺言で財産を相続すると示していれば相続の権利が生まれるようになりました。
また事実婚の間の子どもも、法的な結婚の間の子どもと同じように対等な相続を受けることができるように法も変わりデメリットはだいぶ解消されています。
事実婚を選ぶのはお互いの気持ち次第!
結婚は婚姻届けがあり、しばられると考えることもできますが事実婚よりも安定した生活が送れるととらえることもできるので、心のつながりがしっかりしていないと事実婚は解消が簡単なだけにすぐに破局を迎えてしまうことがあります。
大切なのは、お互いにとってメリットが多いことや事実婚をして不便やデメリットを感じたのなら、柔軟な対応として法的結婚へ進むことも選択肢として考えておきましょう。
まとめ
事実婚は日本ではまだまだ世間的に多くありませんが、ヨーロッパの方では70%のカップルが事実婚を選択しています。
日本でも少しずつではありますが、デメリットをメリットにする取り組みが進んできているので、自分たちの将来を決める選択肢のひとつとして頭に入れておきましょう。