最近、電車の中や職場などでキツイ香りを感じることはありませんか?
臭いと言えば、以前は汗や体臭を指していましたが、最近は香りがついた柔軟剤の臭いで嫌な気持ちになるケースがぐっと増えてきました。
そこで、柔軟剤によるスメルハラスメントについてご説明していきたいと思います。
目次
スメルハラスメントとは?
スメルハラスメントは略すと「スメハラ」と言い、よく使う「パワハラ」や「マタハラ」などと同じでハラスメントという嫌がらせの分野に入る言葉です。
スメル=香りで、臭いに関するハラスメントという意味を持っています。
以前は、職場などで嫌な臭いをさせている場合によく使われ、その原因は主に体臭や口臭、女性の香水のつけすぎが多かったのですが、今は香りがする柔軟剤によるものも指すようになりました。
香りがする柔軟剤が流行ったこともあり、それを使うととてもいい匂いがすると思い込んでいる人が多くなったことがスメルハラスメントを広げていると言えます。
香りのする柔軟剤の臭いで、頭痛は吐き気などの症状にみまわれる人が増えてきています。
香りのする柔軟剤によるスメルハラスメントの実態!
- 隣の家のベランダから柔軟剤のキツイ臭いがして、自分の家の洗濯物までが臭くなってしまい、ご近所で問題となり苦情がたくさん出た
- 職場のデスクの近い人が柔軟剤を使っており、頭痛やめまいがして仕事に集中できないので、会社に言って部署を変えてもらった
- 通勤中の満員電車の中で柔軟剤の臭いが充満しており、気持ちが悪くなりすぐに電車を降りてなかなか会社までたどり着けなかった
- 食事をしようとレストランに入ったらスタッフさんから柔軟剤の臭いがして、吐き気が起きて食事を食べることができなくなった
以上のように香りがする柔軟剤を使っている人自身が気が付かなくても、周りの人はかなり悪い影響を受けていると言える状態となっています。
香りがする柔軟剤が原因で起こる症状!
- 粘膜があるところが不調になる
柔軟剤の臭いを吸い込むことで、目や鼻、喉など粘膜がある部分に異常が見つかるケースが多く報告されています。
- 体調不良になる
頭痛はめまい、吐き気など普通に生活するには支障をきたす症状が出ることが多いです。
- 体に痛みが出る
筋肉痛や関節痛が臭いの刺激によって起きると言われています。
これらの症状が起きるとまさに体調を崩すこととなるので、スメルハラスメントの問題は深刻だと言えるでしょう。
実は香りのする柔軟剤を使い過ぎの人が多い!
まず柔軟剤を使う時は、洗濯物の多さに対して使うべき量をしっかり量りますよね。
しかし、香りのする柔軟剤を使っている人の20%がまったく計量せずに自分の好きなだけ柔軟剤を入れていると言います。
さらに香りを長持ちさせたいのでかなり多めに入れている人も同じく20%程度もいて、スメルハラスメントが問題となる原因が使い過ぎにあると言えると思います。
「香りは癒される」「おしゃれに演出できる」というのは香りの強さにも限界があることをしっかり認識することが大切となります。
柔軟剤は本来繊維を柔らかくし、静電気を防ぐことが目的なので香りを重要視しないようにしましょう。
気をつけよう!柔軟剤のスメルハラスメン対策!
- 柔軟剤の量をしっかり量る
決められた量を越えるとスメルハラスメンの原因となるので、適量である量を守ることをおすすめします。
鼻は臭いを嗅ぎ過ぎるとマヒしてしまうので、自分でしっかり判断できなくなるので気をつけてください。
香りのする柔軟剤はよくCMでもやっているように、自分の動きや汗によって臭いが変わってくるのでしっかり計算して使いましょう。
- 目を閉じて嗅いでみる
香りのする柔軟剤を使った洗濯物を目を閉じて、集中できる状態でしっかり嗅いでみてください。
「甘い」「爽やか」など感想があると思うので、自分にふさわしいか考えてみましょう。
例えば、甘い香りが強すぎるのは仕事をする職場にあまり向かないですよね。
自分でこの臭いで出かけても大丈夫かケースバイケースで確認することを忘れずにしましょう。
- パケット買いをしない
香りのする柔軟剤が流行したひとつの理由として、パッケージのデザインがとてもおしゃれである点が挙げられます。
どの色も鮮やかで思わず手に取りたくなりますが、その香りは自分に合っているでしょうか?
自分のファッションや雰囲気に合っていないだけで、香りが臭いへと変わっていく場合が多いので、しっかりどんな香りかチェックしてから購入しましょう。
- 気になる時は使うのを控える
例えば、仕事で初対面の人とご一緒する時など大切な場面を迎える時はあえて香りのする柔軟剤を控えるといいでしょう。
香りはその人の印象を変えるとまで言われているので、最初は香りがしない方が好印象になるかもしれません。
まとめ
香りのする柔軟剤はとても流行し使っている人も多いかと思いますが、ご紹介した通り意外と周りの人が迷惑するケースもあります。
しかし、臭いが気になることを本人に言いづらい面を持っているので気が付かないことが多いです。
しっかり分量を守りケースバイケースで使い方を変えてみましょう。