女性は月に1度生理がやってきて、お腹の痛みだけでなく頭痛やだるさ、貧血などの症状にみまわれます。
人によって症状の重さは違いますが、生理は女性にとってとても辛い時期だと言えます。
そんな生理の時に使える生理休暇とその現状、使い方のコツをこれからご紹介していきます。
目次
詳しくは知らない!生理休暇とは?
「生理休暇」は会社にある制度として知っていても、具体的にどんな休暇であるかまでは知らない人が多いと思います。
中には自分が勤めている会社に生理休暇があるかどうかさえ、知らないという人もいます。
まず生理休暇は労働基準法の68条に「生理日の就業が著しく困難な女性が休暇を請求したときは、その者を生理日に就業させてはならない」と定められており、これを守らなかった時の罰則は30万円以下の罰金と決められています。
こうしてハッキリと生理の時は休暇を取らせるべきと書いてありますが、現状はどうやら難しいようです。
注目!生理休暇が取りづらい仕組み!
先ほどご紹介した通り、生理休暇は労働基準法に定められている休暇です。
しかし、問題なのは生理だから休んでいいというものではなく「就業が著しく困難」であることが条件となっており、人におって困難さが違うため生理休暇がなかなか認めてもらえないケースが多くあります。
会社によっては「生理休暇をとるなら、医師の診断書を提出するように」と言われることがありますが、労働基準法ではその必要はなく休めることになっています。
現実的に考えて、会社まで行くのが困難なのに病院に行くことは難しいと言えるでしょう。
また、生理休暇を有給か無給にするのはその会社それぞれの対応に任されていますが、正社員でなくパートでも休暇を取る資格はあります。
生理休暇の取り方&取りやすくなるコツ!
生理休暇の取り方は変わったことはなく、普通の休暇と同じように上司に「生理のため体調が悪いので生理休暇をいただけませんか?」と話せばいいだけです。
問題なのはこれから先で、男性上司なら「生理は病気ではないし、仕事を休むほどなのか?」などと言われすんなりと理解を得ることはとても難しいのが現状となっています。
この男性上司に奥さんや彼女がいれば、生理の痛みがどんなものか把握していますが、そうでない場合が多くあります。
そこで、コツとして普段から生理の時期の体調不良を女性の上司に相談しておき、生理休暇をもらう男性上司に「女性にとっては毎月かなり辛いものなのよ」と理解できるよう話をつけてもらうことです。
生理というものは前日まで元気でも当日になると途端に体調が悪くなるケースがあるので、基本的に当日に休暇を申し出ることになるのが、取りづらいとされる部分だと言えるでしょう。
普段から男性上司に対して「生理の時の体調の悪さ」を伝えることが大切です。
生理休暇が取りづらい理由!
- 「薬を飲んで仕事をして」と言われる
今は市販の生理薬は種類も豊富にあり、効き目もあるため薬を飲めば、仕事に支障はないと思われてしまうことがあります。
薬で症状は緩和されますがそれも人によってなので、休暇を申し出るほどならやはり体を休めることが大切です。
- 生理休暇が有給でなく無給なので生活ができなくなる
生理休暇は労働基準法で定められたものですが、有給にするかどうかは会社の判断に任せられています。
それなので、無給扱いになるケースもあり生活する分のお給料を確保できなくなるので、無理をして働かねばならない現状があります。
会社に行ってどうしても辛い時は早退させてもらうという手もあるので、無理しないようにしましょう。
- 仮病だと思われてしまう
生理で苦しんでいる女性にとって仮病扱いされることはとても腹立たしいことですが、それだけ生理の辛さが世間にまだ伝わっていないということがわかりますね。
確かに生理は病気ではありませんが、女性にとってかなり辛さを感じる時期となるため安静にしなければならないこともあります。
仮病と言いたい人には言わせておけばいいと割り切りましょう。
- 生理予定日が他の人に知られてしまう
生理は周期でくるものなので、生理休暇をとることで自分以外の人に生理予定日が知られてしまうというデリケートな悩みが出てきます。
それで悩むことは女性として気持ちは十分にわかりますが、逆手にとってこの日にちになると生理休暇の申し出があるかもしれないと理解してもらえるチャンスだと思って世間体より自分の体を大切にしましょう。
覚えておいて!生理休暇で救われた女性もいる!
ある女性は取りづらかったものの体調がかなり悪く生理休暇をとり、婦人科を受診したところ、子宮の病気が見つかったというケースがあります。
我慢して出社していたら、この病気を見つけることはできなかったはずです。
生理休暇をとるほど、辛いなら何か原因があるかもしれないので婦人科を受診しましょう。
まとめ
生理の時期も辛いですが女性はその前にPMSもあり、日常生活を送るのさえ困難になることがあります。
周りの男性に理解してもらうのは難しいですが、わかってもらえるよう努力を積み重ねて生理休暇を取って体を大切にしましょう。