干し野菜と聞くと、自分で作るよりおしゃれなレストランにトッピングで出てくるイメージがありますよね。
干し野菜は昔、よく家庭料理として食卓に登場していたもので栄養価も高くメリットがいっぱいあるといいます。
そんな干し野菜を自分で作って料理してみましょう。
たくさんある!干し野菜のメリットとは?
- 野菜を取り入れやすくなる
野菜は干すことによって、しんなりとしてカサが少なくなるためより量の多い野菜を口にすることが簡単にできます。
確かに大きなサイズの野菜でも干し野菜になるととても小さく見えますよね。
- 野菜のうまみが味わえる
野菜は一般的に青臭いイメージがありますが、干すことによってその臭いは消えて、水分が蒸発するので、野菜の甘味が濃くなる方式になっています。
野菜の甘味は天然のものなので、もちろん体にもいいです。
- 栄養価がアップする
干すと、野菜に含まれているビタミンDやビタミンB群、カルシウム、鉄分、ナイアシンの成分がグッとアップする傾向にあります。
野菜はただでさえ他の食材と比べると栄養価が高いものなので、さらにたくさんの栄養が取れるまさに一石二鳥となります。
- 料理が簡単になる
今の時代忙しく働く女性が多いので、干し野菜を使うことで面倒だった下ごしらえの手間を省くことができます。
野菜は水分が多いので、料理をする工程の中で水っぽさが気になりましたが、干し野菜ならそれも心配ありません。
- エコになる
基本的に干し野菜にする野菜は皮をむかないでそのまま干すため、本来捨てていた皮の部分の栄養も取り込むことができ、無駄になる部分もなくなります。
そのため生ゴミの量がグッと減るのが特徴です。
基本的な干し野菜作りのアドバイス!
- 食材の向き不向きを知っておく
向いている食材の代表的なものは、主に根菜類とされていますが、他にもどんなものが向いているか知っておきましょう。
向いているのは、大根・にんじん・ゴボウ・れんこん・ゴーヤ・かぼちゃ・ナス・ねぎ・パセリとなります。
他にもピーマンは干すことで独特の苦みが少なくなるので、ピーマン嫌いの人でも食べることができます。
あと、オクラもネバネバしなくなり食べやすくなると言います。
不向きなものは水分が多く熟しやすいものだと言われており、もやし・きゅうり・トマト・などが挙げられますが、あくまで不向きなだけで干し野菜として作ることは可能です。
- 干す時の条件
湿度が低く、カラっと晴れた日がベストで、場所は日当たりが良く風通りがいいところのベランダなどがおすすめです。
太陽の光が強く当たるのなら、室内干しでもOKです。
時間帯はお昼から夕方までの太陽がしっかり出ている時間となります。
あまり日当たりが良くない場所で干すと、野菜にカビが生える原因となるので気をつけましょう。
- 干し方のポイント
基本的にざるの上にのせる方法が知られていますが、干す野菜が水気が少ないようならキッチンペーパーなどの紙の上にのせても干すことができます。
干す時間は食材によって早いと15分程度、時間がかるものだと2日間程時間が必要です。
手で触ってみて、干し具合をよく確認しましょう。
- 保存するポイント
干し野菜ができあがったら、密閉容器かジップがついている袋に入れて冷蔵庫で保管します。
乾燥剤を入れることによって、1か月程度保存か可能になります。
さっそく作ろう!干し野菜を使った料理レシピ!
- 干し大根料理
・レシピ
①材料を用意する
大根・しょう油・みりん・料理酒を準備します。
②大根を切る
大根はよく洗ってから、ある程度の厚みをもたせて輪切りにします。
③ざるで干す
大根の水気をよく切って、ざるの上に並べて干します。
④ぬるま湯にひたして絞る
カラカラになった干し大根ができたら、ぬるま湯に40分程ひたして少しずつ絞っていきます。
⑤調味料を合わせる
鍋にしょう油とみりん、料理酒を入れて煮てから粗熱をとるため少し冷まします。
⑥調味料で漬ける
先ほど煮た調味料をジッパー付きの袋に入れて、干し大根を加え2,3日漬けこみます。
・アレンジ
ピリ辛にしたい人は漬ける時に鷹の爪を入れるか、できあがってから辛子をつけてみましょう。
- 干しゴーヤチップス
・レシピ
①材料を用意する
ゴーヤ・揚げ油・塩を準備します。
②干しゴーヤを作る
ゴーヤを輪切りにして、キッチンペーパーでよく水気をとります。
ざるの上にのせて太陽の光に当てて、1日干します。
③干しゴーヤを揚げる
干しゴーヤを揚げ油で、カラっと揚げます。
④塩を振ってできあがり
まだ熱いうちに塩をしっかり振ってできあがりです。
・アレンジ
揚げる油が気になる人は、1日以上干すことでカラカラにして干しゴーヤをチップスのようにすることができます。
まとめ
栄養価も高くなり、料理の時短にもなる干し野菜はポイントさえ抑えれば簡単に作ることができるとわかりましたね。
基本的にざるに上にのせて置いておくだけなので、時間もとられず楽にできます。
自分の食生活の中に上手く干し野菜を取り入れてみてください。